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先日、日経ヴェリタスの取材を受ける機会を持ちました。設問は資産運用セミナーはどのようにして選んで受講すれば良いかというもの。
私の答えは、アドリブながらこんな内容です。
① 経済に関する知識は多く学ぶに越したことはないと思います。だから、証券会社などひも付きのセミナーであっても、時間の許す限り沢山聞いて、自分なりに消化するのが良いでしょう。
②但し、その内容については、あくまで自分の判断で取捨選択する目を持たないといけないですね。
③さまざまな媒体で広告を行い、大々的に宣伝して、かつ同じ内容のセミナーを繰り返し行っているようなものは、注意が必要だと思います。強引な営業を目的としていたり、個人情報を得るための目的であったりする場合がなくもないのではないでしょうか。あるいは、受講料目当ての質のあまり良くないセミナーかもしれません。
④多くの経験を持って、良質な情報を選別する力をつけていかないといけないというのが、ありきたりではありますが私の結論でした。
資産運用を専門とするFPが、その運用の日常をレポートするブログ。金融市場がグローバル化し、伝統的な株式、債券の市場だけでなく、REITや商品市場までが個人投資家の投資対象となる時代。分散投資を基本とし、なおかつ効率的に運用益を得るためにはどうしたらよいか。リスクを抑え、リターンを追求するために、ETFを積極的に活用し、アセットアロケーションを柔軟に見直す、アクティブな分散投資を試みる筆者が、資産運用活動の現場を生中継します。 aaa
日経マネー編集部に協力し、日経ビジネスアソシエ7月8日臨時増刊 特別付録「一冊まるごとETF」の第4章の執筆を担当しました。
この特別付録には、ETFの基礎知識、ネット証券で海外ETFを上手に売買、上級者向け5つの売買テクニック、保存版ETFカタログ、ETFを使った資産ポートフォリオなど、ETFを資産運用に役立てる上での情報が満載です。
日経マネー誌からの取材で、私が推奨したETFを以下に掲載します。ETFは、分散投資を行う上様々な利点のある投資手段です。
上場インデックスファンドTOPIX (1308 )
分散投資の一つとして第一に保有を考えるべきETF。日本株指数(TOPIX)に連動する。変動が大きいため、値動きが異なる外国債券インデックス投信などとの組み合わせで保有すると良い。
i シェアーズMSCIコクサイ (TOK )
国際分散投資を行う上で有効な、日本を除く先進国の株式インデックスに連動するETF。米国市場で取引される銘柄のため、円ドル相場の動向に注意が必要。
金価格連動型上場投資信託 (1328 )
株式・債権と異なった値動きをする金価格に連動したETF。円建てで購入できる。直近は上昇トレンドにあるが、株式相場動向により下落に転じる恐れもあり、注意深い購入が必要。
i シェアーズ7-10年米国債 (IEF )
景気後退局面で買われる債券に連動したETF。外国債券インデックス連動のETFはないが、代替として米国債連動のETFが使える。株式相場上昇時には値下がりすることが多い。ドル建てのため円ドル相場にも注意が必要。
i シェアーズMSCIエマージングマーケット (EEM )
成長率が高く、値上がりが期待できる反面、変動の大きい新興国株に、分散投資することでリスクを分散したETF。政治経済情勢によっては、先進国株より大きな値動きの可能性があり、注意が必要
i シェアーズS&PGSCIコモディティインデックストラスト (GSG )
世界的な原材料需要の増加に伴い、中期的に値上がりが予測される商品市場に連動したETF。GSGは複数の商品インデックスの中でも、原油の比重が高いインデックスに連動しており、原油価格の動向に注意が必要
i シェアーズMSCIブラジル (EWZ)
経済成長が見込まれる新興国の中で、資源にも恵まれているブラジルの株式市場に連動するETF。BRICSの中で、中国などに比べると日本で得られる情報が少なく、情報入手方法について注意が必要。
ハンセンH株インデックスETF (2828)
直近は調整が激しいが、今後も成長が期待される中国本土企業を対象とするETF。:中国市場の成長には様々な課題があり、オリンピック以降の動向を注意深く見守る必要がある。
ウェブを通じての相談で、貯蓄や資産運用についての質問を受ける機会も多い。中でも多い質問は、何とかリスクの少ない方法で、国債や定期預金以上の収益の上がる投資手段はないものか、というものだ。
もっともな質問なのだが、この質問に答えるのはなかなか難しい。これは、単にいまの日本の金利が低すぎるからの問題ではなく、資産運用についての考え方の問題もあると思う。
多くの人は、投資、資産運用というと、金融商品を売り買いするのだから、どの商品を買えば良いのか教えて欲しい、と考える。これに対し、プロと言われる人達が、いろいろな理由をあげて、今は○○が買い時だ、あるいは、○○で運用するべきだ、と勧める。しかし、素人がそのアドバイスに従っても、それほどうまくいかないのが普通だ。
勧められた側は、金融商品をモノだと思っているので、勧められたモノを買えば利益を上げられると思っている。しかし、金融商品は日々価値の変わるやっかいなモノだ。単に買うだけでなく、それを扱う技術を知らないと利益には繋がらない。
資産運用は、自転車あるいはサーフィンを乗りこなすのと同じようなものだと思う。良い自転車に乗ることも大事だが、同じ自転車でも、乗る人によって速く走ることもできれば、転んでしまう人もいる。どの自転車を選ぶかも大事だが、まずは「自転車に乗る」ということに慣れることが必要だ。
相場が上がればタイミングを見て売り、相場が売られすぎだと見れば、買う。ある市場が嵐の中にあるときは、少し休むか、視野を広げて天候の良い市場を見つけ、その市場でのレースに参加する。これは、投資、資産運用のプロと言われる人達が、当然のように行っていることだが、これから始める人にとっては、なかなか判りづらいことかもしれない。
株は危ないから、あるいは、債券のことは良く判らないから、まずは少し勉強してから、あるいは人に教えて貰って、といって手をつけないのではなく、まずはほんの少しでも良いので、やってみるのが先決だと思う。少しやってみて、失敗したら、なぜ失敗したのかを専門家に聞いてみる。あるいは、セミナー等でいろいろな方法を学ぶ。そのうちに、うまいやり方を身につけ、収益をあげられるようになるのだ。
絶対に元本割れはしない投資方法を教えてくださいというのは、絶対に転ばない自転車に乗りたいというのと同じ。子供用の補助輪のついている自転車に乗っても、転ぶこともあるし、スピードはでない。曲がるときも不便だ。
普通の自転車に乗り、二、三度転ぶのは覚悟の上で取り組まないと、自転車は乗りこなせない。同じように、資産運用も、何度か元本割れを経験し、自分なりの解決手段を考え、身につけていかないとうまくならない。最初から怖がらずに、少しずつ経験を積めば、徐徐に利益を出せるようになると思う。最初から、無理をせず、転んでも起きあがれる程度のスピードで練習することが肝要ではないかと思っている。
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金融庁の「金融・資本市場競争力強化プラン」に合わせ、国内の証券取引所もETF(Exchange Traded Fund)の拡充を進めようとしている。ETFは上場投資信託と訳されているように、一言で言うとインデックス型投資信託を証券取引所で売買できるようにしたものだ。
投資信託との実質的な違いについては、コラム「ライフプラン&マネープラン」をご覧頂きたい。
私は、分散投資を行うにあたって、日本株はTOPIX連動のETF、外国株はkokusai index 連動のETF(米国証取上場)、中国株に連動するETF(香港証取上場)、商品指数連動のETF(米国証取上場)を利用している。
国内のETFとしては、日経225かTOPIX、銀行株指数など僅かしかなかったが、昨年より、金価格に連動するETF、上海株に連動するETFが国内証取に上場し、昨日の新聞によれば、この春には初の海外ETFとして商品指数の一つであるS&P GSCI指数(商品指数のひとつ)連動のETFが東証に上場するとの報道がなされている。
ETFは、信託報酬が安い上に、取引所が開いている間いつでも売買できる即時性があり、長期投資を行う際にも適したものと考えている。この春、東京証券取引所に上場するというS&P GSCI指数連動のETFは、すでに、外国株式口座を使って、米国の証券取引所で売買できるが、
①米国の取引所の開いている夜中の取引になる、
②一旦、円→ドルに換金した上、ドル建てで取引きを行う
といった煩雑さがある。
他の項でも書いているが、株式相場とは動きの異なる商品市場への投資は、今後益々重要性を増してくると考えられ、国内証券取引所で、国内株式と同じように売買できることには大きなメリットがある。さらに多くのETFが国内市場で売買可能となるよう期待している。
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2007年の日本の株式市場は、世界の一定規模以上の株式市場52のうち、51番目だそうである。サブプライムローンにゆれる欧米各国でも、少なくとも年率では数%のプラスであったのに、日本株は、7〜8%もマイナスになってしまっている。結果として、こうした状況になってしまった中で、私の行ってきた分散投資のポートフォリオでは、何とか総資産に対し、5.7%の収益を得ることができた。
左は、国内・海外の株と債券に25%ずつ配分したポートフォリオである。
特に工夫をせず、国内外の株式・債券に4等分したポートフォリオでは、赤丸が示すとおり、分散投資していても、日本株(TOPIX:緑)の下落に足を引っ張られ、2〜11月の間で1%程度のマイナスになっている。
この左の図は、私が行ってきた2007年のアセットアロケーションを示している。実際には、アロケーションの比率は市場状況に応じて変更しており、また、平均して総資産の25〜30%は、キャッシュまたはMRFに置かれていた。
一方、下の図は、左のアセットアロケーション(日本株、日本REIT、先進国株、中国株、外国債券、商品指数インデックスファンドの6資産に分散)のリスクとリターンを表している。データの入手できた11月までは、中国株の値上がりが非常に好調だったため、中国株のリターン(縦軸)が大きく、赤丸で表した私のポートフォリオのリターンが小さく見えるが、それでも結果は、8~9%程度となった。
実際には、8〜9%のリターンの70%程度が総資産に対するリターンであり、手数料等によるマイナス分もあるため、総資産に対する実質のリターンは5.7%となった。
結果としては、好調だった中国株の比率をもっと増やしておけば、もっと高い収益が得られた。しかし、07年年初の見通しでは、欧米株は堅調に推移するが、中国株はバブルなので、いつ値崩れするか判らないというものであった。このため、中国株の組入比率はほどほどにし、収益をあげるためにREITにも期待したのだが、サブプライムの問題があって、逆にREITは収益の足を引っ張る結果となった。
日本株も、秋口からそろそろ回復するのでは、との期待も持っていたが、実際は年が明けても下落を続けている始末である。こうしたマイナス因子を踏まえても、分散投資の結果として、5.7%の収益を得ることができたことは大きいと思っている。
年初から、株価の値下がりが続くと、2008年はもうダメなのではないか、という弱気も湧いてくるが、逆に言うと、ここまで下がれば、ある時点でリバウンドによる値上がりが期待できるのではないか、とも考えられる。今年は、中国、インド、ブラジルなどのいわゆるBRICs株の比率を少々高め、商品ETFへの投資も、タイミングを見て増やすことを考えている。一方で、日本株の比率は落とし、また、REITにも期待しない。現在、資産の配分の見直しを行っているが、はたして、結果はどういうことになるか。引き続き、このブログで紹介していきたいと思っている。
サブプライムローンによる市場の動揺により、資金が株式市場から商品市場へ流れている。原油、金、穀物が商品市場の3大品目だが、いづれもここのところ上昇基調が続いている。商品先物市場では、実物商品の需給予測によって価格が動く。但し、特に金と原油に集まる資金は、投機マネーの性格も強いので、要注意だ。
| 2007年 | 2008年 | 2009年 |
日本 | 2.0 | 1.8 | 2.1 |
米国 | 2.2 | 1.9 | 2.3 |
欧州圏 | 2.7 | 2.1 | 2.4 |
中国 | 11.3 | 10.8 | 10.5 |
インド | 9.0 | 8.4 | 8.5 |
ブラジル | 4.7 | 4.5 |
|
商品は商品先物市場で取引されているが、商品指数連動型の商品を買おうとすると、国内市場では、インデックスファンドを買うことになる。(金だけは、最近ETFになったので、国内でもETFを買うことができる。)気をつけないといけないのは、商品ファンドの指数はいくつもあり、それによってパフォーマンスがかなり違うことである。
DJ-AIG商品指数に連動するものが多いが(野村コモディティ投信など)、GSCI指数に連動するもの(ニッセイコモディティファンドなど)、RICI指数に連動するもの(ダイワ・コモディティインデックス・ファンドなど) がある。それぞれ、穀物、エネルギー、貴金属商品の組入比率が異なる。現在上昇しているのは、原油、穀物の比率が比較的高いものである。
ちなみに、GSCI指数に連動する米国ETFを日本でも購入できるので(楽天証券)、私はこれを利用している。
日本株ETF、海外株ETF、海外債券インデックス投信に、新興国ETF、商品ETFを加えるアセットアロケーションを、持ち高を調整しつつ構築していく手法(アクティブ分散投資と呼んでいる)で2008年は資産運用を行っていく予定だが、結果はどうなるか。今後もこのブログで紹介していくので、引き続き目を通していただければ幸いです。
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グローバルに分散投資を行っていても、サブプライムローンによる世界経済の動揺のため、どこにお金を持っていっても危険がつきまとう。
昨年来の不安定な環境の中で、私の行っているアクティブ分散投資では、ある程度の規模で投資資金を現金に戻している。この資金をどのタイミングでどの資産へ振り向けるかが資産運用上のポイントだ。
先進国の株式相場はすべて低迷しており、今後もしばらくは波乱含みと予測されるので、当面はよほど注意深く投資先を見定める必要がある。ある程度の利益をあげるために、今日現在考えている資産運用の考え方は、新興国株と商品市場への資産配分増についてだ。
中国、インド、ブラジルは新興国として躍進を続けているが、それぞれ成長の原動力は異なる。また、株式相場に対する自国民の意識も違うのではないだろうか。
左の二つの図でローソク足で表示されているのは、いづれも中国株(H株指数)。上図の赤線はインド株指数、下図の水色はブラジル株指数である。
特徴的なのは、中国株はサブプライムローンの深刻化とともに年末から下げているのに対し、インド、ブラジルは大きな下げを示していない。逆に言うと、中国株はバブル的に値上がりしすぎたと言える。
以上の点を踏まえて、現在の資産運用の方針は、
①中国株は下値をできるだけ見極めて買いに転じ
②インド、ブラジルについては、様子を見て、少しづつ買い増す
こういったやり方で資産運用を進める時、株価指数連動型のETFの活用は非常に有効である。市場状況から見て、妥当な価格になったことを見極め、指し値で売買ができるから、というのが一番のメリットと私は考えている。インデックス投信でも株価指数に連動させた購入はできるが、購入指示をだしてから購入までに1日から2日タイムラグが生じるため、希望する価格で買えないデメリットが非常に大きいからだ。
中国株ETF、インド株ETFは、香港市場に上場している株式と同様に購入でき、大手のネット証券で外国株式の口座を作れば購入できるようになる。ブラジル株ETFは、米国株ETF、ユーロ株ETFなどとともに、米国市場に上場している株式と同様に購入できる。こちらも大手ネット証券に外国株式の口座を作れば購入できるようになるが、売買できるETFの種類の多さでは、楽天証券が今のところ圧倒的に多い。
低迷する日本株式市場だけに捕らわれていては収益をあげるのが困難なだけでなく、安定な収益の確保もできない。グローバルな市場を捉え、機動的に資産配分を動かして、収益を確保するアクティブ分散投資(注:FP川上が名付けた呼称です)を検討してみてはいかがかと思う。(手法について詳しく知りたい方は、弊社セミナーを活用ください。1月セミナーは閉め切り間近)
尚、上記で示したチャートはADVFN.COMのHPを利用して作成したものです。
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2008年のグローバル市場は波乱の幕開けとなりました。欧米株の下落から、日本株は大幅下落し、一方では、投機マネーが商品市場になだれ込み、原油や金、穀物が値上がりしました。同時にドルに対しても、ユーロに対しても急激な円高が進みましたので、輸出企業の業績は当初見込みを下回る可能性が高くなってきました。
こうした状況下で、今年の資産運用方針はどうすれば良いか。プロの投資家でもなかなか難しい判断を迫られていることと思います。
資産運用FPを自認している私の基本方針は、長期分散投資ですので、目先の市場の波乱に振り回されずに、これまで続けてきたアセットアロケーションを基本として、資産運用を続けていくつもりです。但し、やはり、日本株、欧米株の比率は、しばらくの間、落とさなければと考えています。中国株、インド株なども同時に下がってはいますが、こちらは、安値の時点でやや買い増して、比率アップを考えています。それから、海外の商品指数連動型ETFを、値動きを見ながら買い増し方針です。
海外債券はインデックス連動の投信で保有しています。こちらは継続保有方針です。為替の影響で値下がりの恐れもありますが、この資産は長期保有を続けます。
この年初に、以上の基本的な考え方で、市場動向を見ながら、資産配分を調整していく計画をたてました。後は、持ち高を減らす資産は、少しでも高く売れるタイミングで一部売却し、持ち高を増やす資産は、底値に近い価格で買える機会を狙っているところです。期待する市場価格で、資産を少しずつ売買して、持ち高を調整していくには、やはり、指し値で売買のできるETFが好ましく、インデックス投信ではなく、できるかぎりETFで資産を持つのが良いと思っています。
明日からの市場も、荒れた展開となると思いますが、長期的な視点にたちつつ、有望な資産の配分は柔軟に増やしていく、アクティブ分散投資を、本年も引き続き行っていく予定です。
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2007年の株式市場動向
左の図をみると、世界の株式市場の中で、日本の市場だけが年初(青線)から年末(赤線)で、平均株価が下がっていることが判ります。
日本の個別株へ投資している人から見ると、今年の相場はひどかったと思われるかもしれません。しかし、上海株安で揺れた中国株も、サブプライムローン問題で未だに安定しない欧米株も、少なくとも年初来の株価は上がっているのです。
2007年、私は、日本株に20~30%、日本のREITに5~10%、外国株に25~35%、外国債券に20~30%、コモディティに5%~10%程度の比率で投資を行ってきました。日本の株もREITもふるわなかったため、高い収益は得られませんでしたが、それでも、グローバルにアクティブな分散投資してきた結果、年初来で5.7%の収益(税引き、手数料引き後)を得ました。
日本株を中心に投資を行ってきた人では、損失を出した人が多いかと思いますし、投資信託などで、ごく一般的な分散投資を行ってきた人も、利益を少しプラスにできたのが良い所でしょう。今年の荒れた相場の中で、5.7%の収益(総資産に対し)は、まずまず良い方と思っています。
もちろん、より狭い投資対象に資金を集中させて、相場をあてた人は、もっともっと高い収益をあげることもできたかもしれません。しかし、狭い分野に資金を集中させた場合、来年も同じように高い収益をあげるのは、難しいことと思います。
天才的な資質を持った、ウォーレン・バフェットのような投資家なら別ですが、毎年、数10%もの利益を上げ続けるのは、不可能に近いと言えます。
私の行っている、アクティブ分散投資の手法は、投資のプロでなくても行える比較的簡便な手法で、平均以上の収益をあげる良い投資法だと考えています。
このブログで、その手法を、その時々の状況も合わせて紹介して行きますので、今後もご期待ください。
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「金持ち父さん 貧乏父さん」という本を読んだ人も多いことと思います。私もこの本の考え方に大きく影響された一人です。
著者ロバート・キヨサキの父さんは、高級公務員だった人で、堅実な生活で一生懸命働いていましたが、結局金持ちにはなれなかった。一方、ロバートの友人の父さんは、学歴は低いにも拘わらず、投資家、経営者として大きなお金を手に入れます。ロバートは、この金持ち父さんに教育を受けて、最後には資産家としての成功を手にするというストーリーです。
この本では、金持ち父さんと貧乏父さんという二人の人物を対比させて、話をしていますが、貧乏父さんとは言え、高級公務員ですから、それなりの給料は貰っていたことと思います。汗をかいて働くだけでは、本当に豊かにはなれないのだ、という意味では、日本のサラリーマンに似ているようでもあります。
グローバル化が進み、モノ作りでは、新興国、とりわけ中国やインドなどに追い抜かれていくことが、現実問題となってきました。日本人は、一生懸命働くことに大きな価値観を持っていますが、お金に働かせることには、積極的ではありません。むしろ何か後ろめたさを感じている人もいるようです。
しかし、アメリカはともかく、かつてイギリス病と言われ経済の停滞に悩まされたイギリスも、金融の力を使って、いまや一人当たりの所得は日本を追い抜いています。日本が貧乏父さんの国になってしまわないよう、日本人も若いうちから金融知識を身につけて、お金にも働かせる知恵を身につける必要があると思っています。
資産運用の具体的なやり方は、十人十色ですが、このブログでは、私なりに考えた、アクティブ分散投資の考え方をもとに、日常の活動をレポートしていきたいと思います。 日々、少しずつ金融知識を身につける場として活用して貰えれば幸いです。
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FP相談を通じて、家計の将来の不安を取り除き、Happy Life を実現するお手伝いを行っています。
新潟県出身・京都大学卒
精密機械メーカー勤務を経て、独立系FPオフィス:サニーサイドFPを設立(2006年)
NPO法人 くらしの経済サポートセンター 代表理事
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