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家計の基本は、「収入ー支出」 がプラスとなることです。住宅ローンと教育資金の支出が重なり、支出オーバーとなったり、老後に年金だけでは生活費が不足することが見込まれる場合は、あらかじめ、そのための貯蓄・資産作りを行っておき、この資金をとりくずす計画をたてる必要があります。いずれにせよ、毎年の必要資金がどのくらいかは、ある程度把握できていないと、長期の計画は立てられません。
過去数年の貯蓄状況を調べることは、それほど難しくないと思います。預金通帳等を調べ、着実に貯蓄が進んでいるか確認すれば良いのです。そして、今後必要となる資金:住宅ローンの支払い、子供の教育資金、老後のための資金などをざっと見積り、粗々でもそのための資金が貯まっていれば、問題はありません。このあたりの見積りを精度良く行うのが、FP診断です。
しかし、この辺がどうも不安だ、という場合には、やはり、現状の支出状況を確認する必要があるでしょう。収入と貯蓄は、預金通帳等に記録が残りますから、概略であれば、比較的容易に調べることができます。そして、「支出=収入ー貯蓄」 ですから、収入と貯蓄額が判れば、支出額もつかむことができるはずです。
その上で、どう考えても、どこにこんなにお金を使っているか判らないという場合、これからお話する年に一度の家計簿を作ってみたらいかがでしょうか。
まずは、家計簿作りのもとになる、支出データの収集を行います。本当は1年分のレシート等を全部取っておけば良いのですが、これは取っておくのも大変ですし、その資料を整理するのも大変です。
そこで、どこかの月を決めて、1ヶ月分だけは、預金通帳の記帳、カード会社の利用明細書、レシート・領収書等を集めます。
こうして集めたデータを、時間の都合の付くときに、支出費目に分けて整理します。 費目の区分はどんな分け方でも構いません。左図は参考ですが、ご自分の今後の検討の際に使い易いものであれば良いと思います。
データの整理は、エクセルが使えれば自分で簡単な表を作って、計算しても良いですし、無料の家計簿ソフトもネットからダウンロード可能です。
(実際に内容を確認していないので、使い勝手は保証できませんが、ネット検索では、例えば「みんなの家計簿」などが無料ソフトとして掲載されています。)
こうして整理した、1ヶ月分の支出を12倍し、さらにその年の単発的な大物の支出額を足したものが、収入ー貯蓄とほぼ一致すれば、支出内容の概略はつかめたことになります。
意外と大物の支出で、意識していなかったものがあるかもしれません。大物の単発的な支出:自動車や高額電気製品、自動車保険の保険料、などは、カードや預金通帳などに記録があると思いますので、1年分を調べてみるのが良いでしょう。
記録を残しておけば、1ヶ月分のデータの整理くらいなら、半日もあれば済むと思います。あくまで、下準備と手順ができていればの話ですが。年に一度は、少しばかり時間を使って、支出の内訳をつかみ、将来の家計の見通しについて、検討してみてはいかがでしょうか。
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家計の将来を考えるきっかけは、住宅購入、出産、定年後のこと、資産運用などなど様々ですね。それぞれの問題には、専門に仕事をしている人がいて、いろいろ相談にのってくれるので、相談を受けるうちに、最善と思える解決策が見つかることもあるでしょう。
でも、家計の問題はすべてのことがからみあっていて、全体として考えないと、失敗することが良くあるので、気をつけなくてはいけません。
全体を見ていないと失敗する例は沢山あります。例えば、こんな例です。
結婚して子供が生まれ、借りている部屋が手狭になったので、ご夫婦で相談し、そろそろ別なアパートに引っ越そうかという話になります。でも、家賃は高くなるし、家賃として払うお金は消えていってしまうだけです。
そんな時に不動産屋さんから、「いい物件がありますよ。部屋も沢山あるし、長期ローンを組めば、今住んでいるアパートと月々の支払いは大して変わりませんよ。」と声をかけられます。頭金もほんの僅かでいいそうです。団体信用生命保険に入れば、ご主人に万が一のことがあっても、家はそのまま家族のものとなるということです。
ご夫婦は、いろいろ考えたり、調べたりしますが、確かにいい話だということになり、その家を購入することにしました。不動産屋さんはとても親切な方で、家の購入の方法や住宅ローンの借り方などをしっかり教えてくれ、ローンも問題なく借りることができ、念願のマイホームを手に入れることができました。ローンの支払いはありますが、支払いが終われば家は自分達のものです。部屋も広くなったし、ご夫婦はいい決断をしたと思いました。
その後、ご夫婦には二人目の子供が生まれます。しかし、ご主人の会社は不況の影響を受け、賃金がカットされ、教育費と住宅ローンの支払いの負担がしだいにきつくなってきます。さらに、追い打ちをかけるように、会社のリストラのためにご主人の配置転換が決まり、離れた土地に単身赴任しなくてはならなくなります。
教育費の負担は子供の成長とともに重くなります。いっそ家を売って、ローンを全部返せないかと思いますが、住宅価格が下がっていて、仮に売れたとしてもローンの全額返済は望めない状況であることが判ります。最初はいい決断だったと思ったことが、後から大変な問題になってしまった訳です。
良くある話ではないかと言われる方もいるかもしれません。ライフプランを考えるというより、住宅ローンを借りる際の条件をあまく考えすぎただけではないか、と思われる方もいるかもしれません。あるいは、会社が不況でこんなことになるなんて、あらかじめ予測できないからしかたがない、という答えもあるかもしれません。
いずれももっともな答えです。でも、しっかりライフプランを考えれば、これらのことに対して対策を考えておかなくてはならないことが、自然と判ってくるのです。
ライフプランの作り方については、別なページに書かれていますから、参考にしてください。ここでは、ライフプランを作っていれば判ることだけ書いておきます。
ひとつは、ローンの支払いと教育費の負担を両立させることです。それには、子供の教育費が一番多くなる時期でもローンの支払いに問題なさそうだということを考えておく必要があります。これは、ライフプランを作れば、自明のこととして判るのです。
ふたつ目は、頭金を少なくして、ローンを組むということは、結局後から払うローンの支払いが重いということです。前の話の中にはありませんでしたが、仮に不況の影響がなくても、無理なローンを組み、長期の支払いが必要だと、定年後までローンが残り、老後の生活が苦しくなることもあります。この点もライフプランを作れば、容易に予測できることです。
みっつ目は、住宅ローンという負債と預貯金の問題です。ライフプランを作ると、将来の貯蓄額の見通しが自然とたてられます。これももちろん予測ですから、かなり誤差の大きいもので、確実な見通しなど誰もたてようがないのですが、それでも、預貯金とローン残高を見比べる表ができあがると、ローンを借りることのリスクが自然と判るものです。
ライフプランを作ることで気づくことは、他にも沢山あります。もちろん、ライフプランを作らなくても判ることもいろいろあるかとは思いますが、ライフプランを作れば、いろいろな観点からひとつひとつ考えなくても、これからやろうとしているプランが、家計全体について大丈夫かどうかが、簡単に判るのです。
家計のことは、一つの面からだけ見るのではダメで、全体として見ることが大事だということが判って頂けたでしょうか。全体として見るために、ライフプランは非常に役に立つツールだということをご理解頂けるとうれしいです。(^^)
このホームページには、ライフプランに関わることについて、役に立つ情報を随時載せていこうと考えています。他のページも参考にして、ライフプランが確かに役立つモノだと思って頂けたら、是非一度ライフプランを作ってみてください。
皆さんは、ライフプランってどんなものかご存知ですか。
ああ、ほら、人生設計とかそんなものでしょ、という答えが返ってくるかもしれません。でも、人生設計って言っても何となく漠然としていて、今ひとつすっきりしませんよね。
だから、ライフプランを作ってみませんか、と言われても、ううん、まあ、夢のようなことならいろいろ考えることはあるけど、どうせ現実にはならないからね、と言った答えがいいところではないでしょうか。
ある夫婦がこんな会話をしているとします。
奥さんがご主人に向かって言います。
「ねえ、将来お金ができたら、広い庭のある大きな家に住みたいわね。」
ご主人は、こんな風に答えます。
「まあ、宝くじにでもあたったらね。」
そこで、話はとぎれてしまいます。
もう一組の夫婦は、こんな会話をしています。
「おい、俺が定年になったら、退職金で豪華客船世界一周旅行に行くってのはどうだい。」
「えー、これから年金も貰えない時代になるって言うわよ。そんなことしていて、老後みじめな生活になるのはいやだわ。」
こちらも、それ以上、話は前に進まないでしょう。
でも、次のような話の展開ならどうでしょう。
「俺の退職金ももうだいたい決まってきて、3000万円くらいは貰えるらしいよ。年金は、おまえが65歳からで、夫婦合わせて300万円は超えるらしい。
だから、退職金の10%くらい使って、定年後に豪華客船世界一周の旅をやるってのはどうだい。お金はなんとかなりそうだよ。」
「ほんと!私、海が好きだから、カリブ海で楽しんで、ヨーロッパに渡って、エーゲ海をゆったり眺める旅なんてできたらいいなあ〜〜」
「そうかい。じゃあ、もう少し詳しく退職後のプランを立ててみようか。プランを作って収入と支出を計算すれば、退職後どの程度のことをやっても、資金が足りなくならないか判るらしいんだ。
少し勉強しながら、後のことを一緒に考えてみようよ。」
「いいわよ!」
このように、資金の裏付けを持って、将来のプランを作るのが、FPの言うところのライフプランなのです。
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ライフプランを作る際にまずやるべきことがひとつあります。難しいことではありません。自分、もしくはご家族が、将来何をしたいのかを確認することです。
ただ、簡単なようで、漠然と考えているとああだこうだと迷いがでてきて、いつまでもまとまらなくなります。そこでまず、ライフイベント表というものを作ることから始めることにしましょう。ここでは、ライフイベント表を作る際の心構えをお話したいと思います。
あ、心構えなんていうとちょっと堅苦しいですよね。では、また、一組のご夫婦に登場して貰い、会話の中から話の要点をつかみ取ってください。そうですね、たびたび登場して貰うために、ご夫婦に名前をつけましょうか。
サザエさんとマスオさん・・・。うーーん、磯野家みたいな大家族はもう日本にはほとんど存在しないんですよね。残念ながら・・。
では、ケイスケとユーコではどうでしょう。え、どこからそんな名前がでてきたかって?まあ、いいじゃないですか。
ユーコ: ねえ、ケイちゃん。私たちも、子供ができたことだし、そろそろ家を買うことを考えたらどうかしら。
ケイスケ:え〜〜。家っていったって、先立つものがないじゃない。オレの給料不安定だからさ、いいときはいいけど、先はわからないよ。
ユーコ: それでね、FPの人に相談して、家を買って大丈夫でしょうかって聞いてみたの。そうしたら、プランを考えてあげるから、まずは、ライフイベント表を作ってみてくださいって言われたの。一緒に考えてよ。
ケイスケ:ふ〜ん。ライフイベント表って何をすればいいの。
ユーコ: ただ、これから将来に渡って起こりそうなことと、やりたいことを、年ごとに書き出してみればいいんだって。例えば、子供が何年に小学校にあがって、中学、高校、大学に入るのはいつか。家をいつ買って、その他、あなたが仕事をやめる年、どっか旅行に行くとかその他のイベントなどを書いてみるの。
ケイスケ:まあ、子供がいつ学校に入るかは、すぐに判るけど、その他のことなんか、いつどうなるかわからないじゃない。
ユーコ: あくまで計画なのよ。こうなるだろうってことと、こうしたいって希望を書き出してみるの。特にお金がかかりそうなこと、特別にお金が入ってきそうなこととか。このイベントに沿って、後から、必要なお金の額とか、その時入りそうな金額を入れていくんですって。
ケイスケ:判った。そうだな。じゃあ、家は5年後に建てることにしよう。子供の入学卒業は判るとして、後は、子供が大学まで卒業したら、一年くらいオフを取って南の島でロングステイなんてのはどうだい。
ユーコ: いいわよ。そうゆうことなのよ。それが本当に
できそうかは、後から、そういうことをやるのに
必要な金額を見積もって、書き出してみて確認するの。
どうでしょうか。以上の会話でだいたいのイメージはつかんでいただけたでしょうか。書き出すことは難しくありません。後は、本当に自分たちが何をしたいのか、真剣に考えてみることです。といっても、それも考えている内に変わってきたら、また、考えなおせばいいのです。
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さて、ライフイベント表ができたら、イベントに沿って、必要な資金の額を入れていきます。例えば、住宅を購入する頭金とローン返済額、それに子供の教育費、車の購入代金などなどです。
ここで、几帳面な人は、それぞれの金額の正確な額が判らないといけないと思い、いろいろ調べたあげく、適当な金額が判らないので頭をかかえてしまうかもしれません。
でも、それほど真剣に正確な金額を見積もる必要はありません。ここでは、ちょっとノリの軽いケイスケを見習いましょう。
ユーコ: そうねえ。ライフイベント表はうまく作れたけど、いったいいくらお金がかかるのか見当がつかないわ。FPの人は、金額を自分で予測して入れるように言っていたけど、いったいいくらで家って買えるものなのかしら。
ケイスケ:まあ、適当でいいじゃない。ほら、このチラシの家、5000万円だって。庭もあるし、仕事に行くにも便利なところのようだし、いい感じ。5000万円の家買うことにしようよ。
ユーコ: ええ〜〜!そんな高い家、私達には無理じゃない?
ケイスケ:無理かどうか確かめるために、プランを立てるじゃないの?
ユーコ: そうねえ。そういうことか・・・
やりたいこと、買いたいものについては、まずはこんな感じでいいんです。それから、必要な資金を見積もっていきます。こちらは、さすがにあまりに大雑把な見積りでは困りますが、判らなければ世間一般的な金額を入れて見ればいいでしょう。
そして、最後に収入の見通しを入れます。これも、現状の給与なり、収入が将来どうなるかは正確に予測することは不可能でしょう。でも、これまでの経緯と先輩達の様子から、だいたいこんなものか、という予測は立てられるのではないでしょうか。
仮に、明日のことは全く判らない状況だったとしたら、これからの計画としていくらの収入を得るつもりか、目標値を記載して貰うのでも構いません。ライフプランはあくまでプラン:計画なのです。
将来の収入には、年金などのように、自分で予測を立てることが難しいものもあります。年金については、厚生労働省のホームページで概略の計算をすることができます。
さて、こうして年度ごとに収入と支出の見積りを立てることができたら、この金額をライフプランソフトに入れて計算すれば、将来の収入と支出、そして、貯蓄残高が計算されてきます。この貯蓄残高が、ある時期にマイナスになる、ということは、家計が破綻しているということです。これに対しての対処を考える必要があります。
こうした一連の作業で、ライフプランが作られ、問題点がでてきたらそれに対する対策を考えるのが、ライフプラン作りです。
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FP相談を通じて、家計の将来の不安を取り除き、Happy Life を実現するお手伝いを行っています。
新潟県出身・京都大学卒
精密機械メーカー勤務を経て、独立系FPオフィス:サニーサイドFPを設立(2006年)
NPO法人 くらしの経済サポートセンター 代表理事
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